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コンパクト頂上対決!~THE FIELD / LOOPING STATE OF MIND & GUI BORATTO / III [音楽感想]

THE FIELD / LOOPING STATE OF MIND
ザ・フィールド / ルーピング・ステート・オブ・マインド
GUI BORATTO / III
ギ・ボラット / スリー

Looping State Of Mind

Looping State Of Mind

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: KOMPAKT/OCTAVE-LAB
  • 発売日: 2011/10/19
  • メディア: CD



III + 1

III + 1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: KOMPAKT/OCTAVE-LAB
  • 発売日: 2011/09/21
  • メディア: CD


ミニマルテクノ名門のドイツ・コンパクト・レーベル。
そのエース格の THE FIELD と GUI BORATTO が、
同時期に新作をリリースしました。
こら、どっちも楽しみや~。
どっちの水があーまいかー。


まず、THE FIELD の 3rd アルバム「LOOPING STATE OF MIND」。
この人のサウンドは確実にミニマルテクノ、
でもロック系のリスナーからも支持されるポップネス、
ミニマル系リスナーからも支持される懐の深さ、
そんなスゴイ特徴がありますが、
そこは今作でもしっかり踏襲されています。
それでいて作品ごとに趣向をガラリと
変えてくるのは、ホトホト感心します。

本作の特徴はなんといっても
有機的でサイケデリックな音つきになったこと。
擬音化すると、ジュァ~ン てな感じのシンセ音で、
ちょっと幻覚感を煽るような
はたまた熱帯雨林を彷徨うな
そんな音つきを前面に出してきた。

最初のうちはイマイチ好きになれなかったが、
と中から慣れて、楽しくなってきた。
とはいえ前作ほどの評価には至らなず、
(てゆうか前作が良すぎ)
個人的価値価格 1100円。



一方の GUI BORATTO の 3rd アルバム「III」。
「ブラジルが生んだテクノジャイアント」なる
キャッチフレーズが印象的だが、
サウンド的にはコンパクト正統派ってかんじの
無機質感たっぷりミニマム・サウンドを展開。
・・・でも欧米勢にはない感性を微妙に感じるような。

特徴的なのは、弦楽器のようなシンセ音。
これが随所に散りばめられて、
音のアクセントととして機能している。
そればかりかサウンド全体に
独特の「ゆらぎ」感を与えている。
そんな「ゆらぎ」にヤラれつつ
その中枢部には冷え切った金属のような
ミニマルテクノ特有の無機質感が
ズシンとそびえ立っている。
そんな音構造は、独特の魅力を発揮しています。
こちらもそこそこ楽しめたので
個人的価値価格 1000円。


どっちも面白かったです。
いい作品です。
でも年間ベスト10入りまでは至らない、
そのくらいの評価です。


・THE FIELD
↓Looping State of Mind


↓Is This Power



・GUI BORATTO
↓Striker


↓The Drill


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汗かきベソかき青春ロック!~THE VIEW / BREAD AND CIRCUSES [音楽感想]

THE VIEW / BREAD AND CIRCUSES
ザ・ビュー / ブレッド・アンド・サーカシーズ

Bread & Circuses

Bread & Circuses

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Import
  • 発売日: 2011/03/15
  • メディア: CD


THE VACCINES、THE STILL CORNERS と
オールド・ロック寄りが続いたけど、
今回のTHE VIEW はどうだろう?
わりかしオールド・ロックっぽい、
70S ぽっい気がするのだが・・・。

本作は「若者の青春汗かきロック」ってところか。
冷やかしてるつもりはないが、
自分の中ではそんなイメージに固定されている。

ただし、そこらの青春ロック連中とは違う。
メロディーセンスが抜群によいのだ。
多くの曲が一度聴けば、すぐに琴線に触れるような
ポップセンス抜群な才能を見せつける
曲がズラリと並ぶ。
これは、そこらのバンドにはできない力量だろう。

ただ、そんな好作連打なのに多くの人が
「前作に比べてポップ化しすぎ」的な
不満を漏らしてる。

自分の場合、これが初めて聞いたTHE VIEW の
作品なので、この手の不満は当然出ないけど、
もし前作に入れ込んでいたら、
やはり不満だったかも知れない。

「前作がよかったから、新作にも同様のモノを期待」は、
当然だし、違った方向になると、
「期待はずれ」→「つまらない」にもよくなる。
良品であってもだ。
「前作期待」が、気持ちの中で余計なのだ。
これは勿体ない話であり、
何かいい解決法はないだろうか?

で、個人的価値価格 800円。



↓Tragic Magic



↓Beautiful


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淡く儚きウィスパーヴォイス~STILL CORNERS / CREATURES OF AN HOUR [音楽感想]

STILL CORNERS / CREATURES OF AN HOUR
スティル・コーナーズ / クリーチャーズ・オブ・アン・アワー

Creatures of An Hour

Creatures of An Hour

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sub Pop
  • 発売日: 2011/10/11
  • メディア: CD


前レビューのVACCINESに続いて
オールド・ロック風味の英国新人、
STILL CORNERS の紹介です。
名門レーベル SUB POP からのデビュー作となる
「CREATURES OF AN HOUR」です。

前回レビューした VACCINESより
更にレトロフレーバー色が全開。
そんなくぐもったアンダーグラウンド感も
十分に魅力だが、なによりもその上に咲く
Tessa Murray嬢のウィスパーヴォイス。
聴いた刹那、打ち抜かれてしまった。

退廃感漂う空気に消え入りそうな
ウィスパーヴォイスは、淡く儚くそして美しい。
狙いすぎてる感もあるサウンドだが、
このヴォーカルの前では
すべて小さきこととなる。

個人的価値価格 2400円。
ヴォーカルに惚れるか否か。
すべてはそこにかかっている。

ウィスパー・ヴォイスが好きで
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドや
ザ・ロネッツ好きなら、是非聴いてほしい。

今年唯一にして最高の瞬殺でした。
正直、今年は不作だっただが、
こうした打ち抜かれるような感動があるから、
まだ音楽の虜から抜けられない。


↓Cuckoo


↓Wish


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2011最強新人!~VACCINES / IF YOU WANNA [音楽感想]

VACCINES / IF YOU WANNA

What Did You Expect from the Vaccines?

What Did You Expect from the Vaccines?

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2011/03/15
  • メディア: CD


「Vaccines」って、
昔覚えたような英単語だが、忘れた。
調べたら「ワクチン」だった。
なるほど。
でもVから始まるのにヴァクシンでなく、
ワクチンになるって変ですね。


2011年新人の中で、とびきり期待された
英4人組のデビューアルバム。
デビュー作と言っても
フロントマンのジャスティン・ヤングの
下積み時代は結構長く、実は苦労人とか。

くぐもったガレージ感のあるバックと
丸みと陰影のあるヴォーカルは
アンダーグラウンド感がもろプンプン。
オールド・ロックを意識させます。

オリジナリティーは感じないものの、
オールド・パンキッシュで
アンダーグラウンドな雰囲気は魅力的だ。

そんな音スタイルも大きな魅力なんだが、
1番のセールスポイントは、
メロディーメーカーぶりですね。
キャッチーな及第点以上の作品が多くて、
飽きずに最後まで楽しめました。
この点は大いに満足。

個人的価値価格 1300円。
トータル 36分弱で、
多くの曲は 2分台と
この辺もオールド・ロックしてます。


↓If You Wanna


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冬なのに夏向き作品特集!~LITTLE TEMPO / 太陽の花嫁、Botany / FEELING TODAY [音楽感想]

BOTANY / FEELING TODAY
LITTLE TEMPO / 太陽の花嫁

Feeling Today

Feeling Today

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Western Vinyl
  • 発売日: 2011/08/16
  • メディア: CD



太陽の花嫁

太陽の花嫁

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2011/06/22
  • メディア: CD


いろいろあって夏に書けなかった
夏にオススメのアルバム特集です。
いろいろあったんです。

1つ目は、米国テキサス出身で
Sleep Whaleのドラマーでもある
Spencer Stephenson による
ソロプロジェクト botany の
ミニアルバム「FEELING TODAY」です。

Botany と言ったら、植物学。
大学では植物学周辺を勉強してたので、
印象深いアーティスト名です。

ファンタジーなエレクトロニカで、
心地よい涼やかさなシンセ音が秀逸。
ジャケットデザインもあって、
この作品の自分のイメージは
「植物園で夕涼み」
です。
そんな涼やかでオーガニックな
ファンタジー・エレクトロニカを楽しめます。
近いアーティストとしては Serph あたり。

欠点はミニアルバムなのに
輸入版で1700円とは高い!
個人的価値価格 1200 円。

↓Feeling today


↓AGAVE



もう1作品。
日本のインスト・ダブバンド
http://www.littletempo.com/
LITTLE TEMPO の「太陽の花嫁」。

レゲエを主軸にしたインストで、
涼やかなに鳴るスティール・パンを
メイン・フィーチャー。

癒しに通じる夏の空気感を表現したような
心地いいユルさを好演出。
まさに夏向きミュージック。
個人的価値価格 1000円。

↓モーレツマンボ


↓南京豆売り



どっちも気に入ってます。
来年の夏にまた活躍しそうです。

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